第32回兵庫県アマ竜王戦決勝(第6譜)

○主 催:日本将棋連盟兵庫県支部連合会
     読売新聞社
○棋 戦:第32回兵庫県アマ竜王戦

○対局日:令和01年05月12日
○対局場:加古川市まちづくりセンター
○持時間:各20分、あと一手30秒以内

 ▲先手:西  淳平
 △後手:天野 啓吾

決めるべきポイント

 再掲第16図は、(先手▲4四歩、)後手△4四同歩に、先手が▲同飛と飛を走ったところです。
 先手好調、十字飛車です。

(再掲第16図から)
         △5三金打
  ▲4一飛成  △同 玉
  ▲4三歩   △4二歩 (第17図)

 第16図、後手は、先手▲4四飛の十字飛車にどう受けるのか。最後の踏ん張りどころです。
 後手は、力強く△5三金打と受け、目一杯頑張ります。

 先手は、すかさず▲4一飛成と、金を取り、飛を切ってきました。
 後手は、△同王の一手です。

 先手は、そこで▲4三歩と、歩を垂らしました。
 ①放 置すれば、▲4二金打で、詰み。
 ②△4三同銀も、▲4二金打で、詰み。
 ③△4三同金は、▲6二竜で、▲5一金打と▲6四竜の金取りを狙われます。
 後手は、△4二歩と歩を合わせました。正にギリギリの攻防です。 

(第17図から)
  ▲6二竜   △5一歩
  ▲6一金打  △3二玉
  ▲5一金   △5四飛 (第18図)

 第17図から、先手は▲6二竜と竜を寄せます。▲5一金打の狙いです。
 そのため、後手は△5一歩と受けました。

 先手、万事休すか。ところが、先手には、まだ▲6一金打という好手がありました。
 後手は、この金を△6一同銀と(取れば、後手王が詰みなので、)取れないのです。

 後手は、やむなく△3二王と早逃げです。
 先手は、更に▲5一金と迫ります。

 ここで、後手の手が止まり、そして意を決したように△5四飛と打ち下ろしました。
 すると、先手西さんの力が、みるみる抜けていくように見えました。

 先手▲5一金では、先に▲4二歩成、△同玉、▲4四歩の手があったかもしれません。
 一間竜の形は、寄せ形で危ないのです。 

(第18図から)
  ▲6五歩   △6三金引
  ▲5二竜   △同 金
  ▲4一銀   △4三王
  ▲5二銀不成 △同 飛
  ▲4四歩   △同 馬
  ▲5二金   △同 王
  ▲5五金   △5三馬
  ▲6六飛   △5八角成
  ▲6四金   △5七馬
  ▲6三金   △同 馬
  ▲6九飛   △8八飛打
  ▲6四歩   △8一馬 (投了図)

 第18図、先手▲6五歩、後手△6三金で、先手の攻めが切れてしまいました。
 しかし、ここでも、まだ▲4二歩成と一間竜に迫る手があったかもしれません。

 以下、バタバタと手が進み、後手の△8一馬で、先手無念の投了となりました。
 お二方とも大変お疲れ様でした。また観戦させていただき有難うございました。

 優勝した天野さんは、県代表として全国大会で、アマ竜王を目指します。
 全国大会は、6月22日、23日に、山形県の天童市で、開催されます。
 是非、アマチュア竜王位の獲得、御活躍を期待しております。(棋楽)