アマの棋力

私が初めて将棋を覚えたのは、確か、小学校の5年生頃だったと思う。

近所の同級生にルールを倣い、友達同士で、直ぐに夢中になった。

当時はもちろんネットもなく、棋書や道場の存在すら知らなかった。

しかし、間もなく小学校の同級生では物足りなくなってきた。

 

中学生になると、NHK杯戦をたまに父と見るのが唯一の楽しみだった。

いつか父も相手にならず、すると父が時々見知らぬ人を家に連れて来た。

中2の夏休みに、初めて参加した将棋大会で、同じ中学生に完敗した。

偶然にも夏休み明け、中学生は転校して来て、同じクラスにやって来た。

 

そして間もなく、この同級生から、「月刊将棋世界」を教えてもらった。

その後、2~3人の同級生を含め毎日取り憑かれたように将棋を指した。

この頃、もう一端で無謀にもプロ八段の実力はあると思っていた。(笑)

そして、同級生の野田敬三六段から、若松将棋教室に誘われた。

 

若松将棋教室には、この時、一度しか行かなかったが、対局していると、

後ろで、お客さんが、若松先生に何やらヒソヒソと問いかけている。

「どのくらい指しますか?」、「まぁ、5級位ですかねぇ。」

なんと、プロ八段の実力と思っている自分はこの時愕然とした。(棋楽)