講義 (担当教授:石川 泰)
・将棋を指していると、どの棋力になっても、自分より強い人からアドバイスを受けることが多いと思います。
・その結果、色んな人から違う意見をもらって、迷ってしまうことがあると思います。そんな時の考え方について、話します。
YouTube 掲載日:2019/10/29
講義ノート(棋楽)
アドバイスを受けて、迷うとき
否定的なことを言われた時によく迷います
・この戦法は、指さない方が良い。
・こういう手は、指さない方が良い。
・もっと、こうしないといけない。
そういう否定的なアドバイスを受けた時に、悩むことが多いと思います。
しかし、自分より強い人からのアドバイスは、基本的に、全て有益です。
アドバイスを受ける時に、大事なこと
①自分の棋力に合った順番で聞くこと
理屈的には正しいが、非常に難しいことを押しつけるようにアドバイスされることがあります。
その人の棋力によって、指せるレベルが段階的にあって、そこに合わせた手が存在します。
その時の棋力(レベル)に合わせた正解や、覚えないといけないことがあるのです。
②長期的な目線で重要なことを聞き入れること
いま、1勝、2勝するためのアドバイスと、長期的に強くなるためのアドバイスは異なります。
長期的な目線で重要なこと(アドバイス)を聞き入れること
その2つが大事です
良いアドバイスの引き出し方
アドバイスを受ける側は、何が有益なアドバイスなのか、判断が難しい
①一番良いのは、強くて信頼できる先生がいること
しかっりと、理屈立てて説明してくれる先生が、身近にいれば一番良いと思います
②そういう先生がいない場合は、アドバイスを受けた時や普段から
自分の短期目標と長期目標をたて、それを相手に伝えたうえで、どう判断すべきかを考えるのが良いと思います