第26回 兵庫県 シニア名人戦決勝(第2譜)

○主 催:日本将棋連盟兵庫県支部連合会
○棋 戦:第26回兵庫県シニア名人戦
○対局日:平成31年01月27日
○対局場:加古川市総合福祉会館
○持時間:各25分(切れ負け)

 ▲先手:井上 兼一 
 △後手:藤田  巧 

兵庫県シニア名人戦(シニア名人戦出場決定戦)

 再掲第04図は、先手▲4七銀(48)に、後手△4四銀(33)の局面です。

(再掲第04図から)
①▲1六歩  ②△5五銀
③▲5六歩  ④△6四銀
 ▲6八金  ⑤△6五銀
⑥▲7五歩  ⑦△3三桂 (第05図)

①△1四歩には、▲5六角の狙いが残ります。
②受けては、▲5六角を防ぎ、△6四銀、△7四歩、△7三銀の含みがあります。
 攻めては、△6四角や△4四飛、場合によって、△4四銀引の含みもあります。
③▲5六角の狙いは消えますが、後手の方針を限定する意味合いがあります。
④△7四歩~△7三銀の狙いでしょうか。
⑤△7四飛の狙いでしょうか。
 又は△5四銀~△4三銀の狙いでしょうか。
⑥△6五銀の動きを牽制し、△7四歩の含みもあります。
⑦▲5五歩の銀ばさみは、大丈夫なんでしょうか。

(第05図から)
①▲6六歩   △5四銀
②▲8六歩   △4四歩
③▲8七角  ④△4三銀
⑤▲3六歩 (第06図)

①▲5五歩~▲6六歩は、無理と見たのでしょうか。
②▲5八金上~▲6七金右、▲7六銀と玉頭位取りの方針でしょうか。
③この手が狙いの一手だったのかもしれません。
④△4二金もあったかも分かりません。
⑤次に▲4三角成、△同金に、▲3五銀又は▲3二銀を狙っています。 

(第06図から)
       ①△5四歩
②▲5五歩  ③△4五歩
 ▲5四歩   △同 銀
④▲8八玉  ⑤△4三銀 (第07図)

①▲4三角成を防いだ手です。
②△同歩なら、やはり、▲4三角成の狙いがあります。
③▲5四歩に、△同銀を準備した手です。
④こういった手が、勝率を上げるコツかもしれません。
 初級者には、なかなか指せる手ではないと思います。

 第07図、本日も、ここで、先手井上さんが指した次の一手を考えていただきましょう。
 では、次の一手は明日の第3譜で・・・。