第09期 加古川青流戦 アマチュア選抜大会 Aブロック決勝戦(第06譜)

○主 催:加古川市
     公益(財)加古川市ウェルネス協会
     公益(社)日本将棋連盟
○後 援:加古川市教育委員会
○運 営:日本将棋連盟兵庫県支部連合会
 協 力 加古川市将棋協会
     BAN-BANネットワークス株式会社

○棋 戦:第09期加古川青流戦
     アマチュア選抜大会
○対局日:平成31年03月02日
○対局場:加古川市まちづくりセンター
○持時間:各30分、あと一手30秒以内

 ▲先手:天野 啓吾
 △後手:藤原 結樹 

加古川青流戦(アマ枠出場決定戦)

 再掲第16図は、(△5六角を)▲4七銀打と弾いて、△7四角と引かせ、▲4八香と埋めた局面です。

(再掲第16図から)
       ①△4九銀打
 ▲3九金   △5八銀不成
②▲3八銀   △同 角成
 ▲同 玉  ③△6九飛成(第17図)

①△3八銀成、▲同銀、△同角成、▲同玉、△5八飛成となれば、寄せ形です。
②躱しの手筋です。
③逆転を秘めた怖い手です。
 例えば、△2六歩に、▲同歩と取りますと、△3九龍、▲同玉、△2七銀打で、先手玉に必死がかかります。
 また、△2六歩に、先手が放置しても、△3九龍、▲同玉、△2七歩成で、同様に必死がかかります。

(第17図から)
①▲5九    △2六歩
 ▲同 歩  ②△5九龍
③▲6四桂   △8二玉
 ▲5二桂成  (第18図)

①受けの好手です。△同銀又は△同銀不成は、寄せが遅れますし、△同龍ですと、先手に▲6四桂の手が生じます。
 先手が受けを誤れば、一気の逆転も考えられます。
②最後の勝負手です。放置すれば△3九龍、▲同玉、△2七銀打の必死を狙っています。
 以下、▲4九角打は、△3八歩打、▲同角、△同銀成、▲同王、△4九角打、以下先手玉が詰んでしまうのです。
③先手は、▲6四桂~▲5二桂成で、銀を取りました。
 そのため、bの手順▲4九角打に代えて、▲3八銀と打てるため、先手玉は不詰めとなったのです。 

(第18図から)
       ①△4九銀打
 ▲2七玉   △3八歩打
②▲6二成   △9三王
 ▲8五歩打  △同 金
 ▲7四金   △3九歩成
③▲7一角   (投了図)

①後手は、以下、形作りです。
②先手は、勝ちを読み切っています。
③△9二玉は、▲9三銀以下の詰み。
 △8二金打は、▲7二成桂で、受けなしなので、後手投了もやむを得ません。

 本局、元アマ名人と元アマ竜王の対局は、手に汗を握る熱戦となりました。
 お二人とも、大変お疲れ様でした。

 これで、勝った天野さんは加古川青流戦への出場資格を得ました。
 一回戦は、古賀悠聖三段との対局が決まっています。
 是非、勝利、御健闘されますことを期待しています。

 追記:
 なお、Bブロック優勝の星田さんと、兵庫県アマ名人の山田さんは、残念ながら一回戦敗退となりました。

5月19日 
 ○柵木幹太 三段 × 星田雅弘 アマ●
5月30日
 ●山田祥五 アマ × 服部慎一郎三段○